店舗への思い込みを変える店長

2016.01.16 (土)

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立地や客層などから、店舗に効果的な販促や売れる商品を今までの経験や他者からの意見で思いこんでいる時があります。
店舗に対する思い込みが、売上を上げるための活動の妨げになっていても気が付いていません。
その思い込みを超えて売上を変える店長がいます。
前回に、お話ししましたコーヒーチケットを例にお話します。
コーヒーチケットは、ビジネス立地でモーニングの時間帯の来店の多い店舗ほど、販売数を伸ばしやすい商品です。
ですから、販売数がトップクラスに入るには、このような立地であることが条件だと考えられていました。

直営店のK店長は、コーヒーチケットの販売に向いているのに販売数が伸びない店舗で、積極的に取り組み結果を出していました。
その後、異動で別の店舗に移った時です。
コーヒーチケットキャンペーンの時期になると、異動先の店舗を直営店でトップにすると宣言しました。
その店舗は、コーヒーチケットの販売では、それほど実績がある店舗ではありませんでした。
通常の売上額、立地、客層からでも難しのではと思われましたが、本人はいたって前向きに言っています。
「この店には、潜在的にお客様のニーズがあるはずなのに、やってないからお客様はコーヒーチケットがあることすら知らないのです。周囲には、競合店がありますから積極的に伝える活動をしなければ売れるものも売れませんよ。」
でも、K店長は、派手な活動していた訳ではありません。
以前からと変わらずに、従業員に趣旨とやり方を説明して、全体で活動を地道に続けていました。
実際にキャンペーンが始まると、トップの店舗よりも立地や客層では不利なのに、競うように販売数を伸ばして行きました。
その状況が最終日まで続きましたが、最終日の朝の集計では、トップの店舗との差が広がっていました。
しかし、地道な活動の効果が出たのです。
K店長は、最後の1週間は、お客様にキャンペーンの最終日を常に伝え続けていました。
その情報は、お客様も特別価格で購入できるチャンスですから、コーヒーチケットの購入だけのために来店が多かったのです。
そして、最終日に驚異的な販売数を達成して、トップになりました。
誰もが、この店舗でトップを取れるとは思っていませんでしたが、K店長は実現して見せてくれました。
立地や客層は、売上に大きく関わります、これは事実です。
しかし、今までの経験や思い込みに、囚われていて何も変わらないのも事実です。
この結果により、どんな条件の店舗でも販売数を伸ばすことは可能だと考える店長が増えたように思います。
トップにならなくても、その努力と活動を評価する本部であれば、そのような店長は増えるのかもしれません。

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