店を増やすので社員を雇ったけど〜その②
順調に2店舗運営を開始したSさんから、意外な話がありました。
「どうも、A店の状態が予想以上に悪いみたいです。多少の事は、覚悟していたけど。やっぱり、Yは店長だけどアルバイト達から認められていない。アルバイトからの不満の声が立て続けにあってさ。」
「店に訪問した時の状態は、悪くないと思いますけど?」
「そうなんですよ、アルバイトも仕事はしっかりとしているし、不満を表には出していないからわからなかった。ただ、限界を超えてしまったみたいで。」
「どうしますか?B店も状態は良くなったけど、まだまだ気は抜けませんよね。でも、このままでは、A店の売上に影響があるかもしれませんね。」
「このままでは、売上を下げることになると思っています。でも、Yが店長として成長するために頑張って欲しい。アルバイトの声を聴くためにも、A店に入る時間を作りますよ。」
Sさんと話し合い、Yさんに店長としての自身がつくように、2人でサポートをすることにしました。
しかし、A店の雰囲気の悪さが、表には現れるようになりました。
Yさんもアルバイトの不満に気がつき、アルバイトと対立するように。さらには、Sさんとの関係もギクシャクしてきました。
しばらくして、Sさんと衝突して、Yさんは出勤しなくなりました。
そして、Sさんが、ひとりで2店舗を運営するようになり、心身ともに負担が増えていきました。
さらに、外的な要因ですがA店の売上が激減と追い打が。
とうとう、Sさんは2店舗の運営を断念してしまいました。
1店舗を手放して、再スタートすることにしたのです。
なぜ、経験が豊富なSさんが、このようになってしまったのでしょうか。
次回は、その原因を考えたいと思います。
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