原価管理の実例~ケース②~使用量から原因を探る方法~
2015.09.28 (月)
引き続き、原価の管理についてお話します。
今回は、原価率から、原因を探す手法をお話しします。
【ケース②】~原価率から原因を探る方法~
今回のB店の事例を考えてみましょう。
B店は、基本的な管理が問題なく実施されています。
そのため、ケース①のA店のように現場からの仮説では、原因が特定できませんでした。
次に、考えることは、原材料の使用量を個別にチェックして異常を確認します。
原材料のアイテム数をすべてですと大変な作業に思えますが、これも経験していくと確認すべき原材料がわかってきます。
簡単な手順です。
(1)月々の棚卸の集計から、各月の原材料の使用量の売上構成比をまとめます。
(2)個別の原材料の売上構成比を比較し、数値の変動を確認します。
(3)数値の変動が大きな原材料をピックアップします。
ここまでくると、かなり絞り込まれます。
まだ、数値の変動がある原材料が、原因とは特定できません。
例えば、新商品の販売に伴って使用量が増えた原材料や季節変動により販売数が伸びている商品に関わる原材料などがあります。
しかし、すぐに変動の理由が説明できない原材料が出てくると場合があります。
そこに、原価上昇の原因が隠れている場合がありので、詳しく検証します。
次回は、B店の原因についてお話しします。
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