原価管理から内部不正が見つかる〜その②
2015.10.01 (木)
日々の店舗を運営するだけで精一杯のC店に、問題が発覚します。
担当店の原価を分析するにも、C店は棚卸など管理業務を行っていないために問題があることを確認とれるまでに時間が掛かりました。
理論原価と実際原価からの分析ができませんので、原材料の理論上の使用量と実際の仕入れ量から、概算のロス率を算出するしかありませんでした。
その際に、異常数値が現れていました。
ただし、実際に棚卸などの管理業務をしていませんので、あくまでも参考資料となります。
店舗の状態からはなんらかの問題があるようなサインが出ています。
しかし、店長が問題と思って相談をしなければ、余程でなければ詳しい調査はしませんでした。他にも多くの担当店舗を持っていますので、相談された店舗を優先します。
そのような状態でしたが、数ヶ月後に詳しく調査する状況になってしまいました。
店舗での管理とは別に、フランチャイズ本部でも別の方法で管理をしています。
その中に、レジ操作の履歴の分析があります。
レジ操作の履歴の中に、特定の操作が頻発すると現場での調査をするように、アラームがだされます。
そのアラームが出たのです、それも連続でした。
以前から、概算での数値ですが、原価にも異常数値が見られましたので、詳しい分析と現場の調査をすることにしました。
そして資料を作成し、オーナーと打ち合わせになります。
そして、内部不正が発覚してしまったのです。
次回は、内部不正が発覚する過程を詳しくお話しします。
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