原価管理から内部不正が見つかる
原価の異常数値の発見が、店舗での問題点の発見にもなります。
それでは、原価管理を意識しないと、どのような問題が発生するのでしょうか。
もちろん原価は、更に悪化しますが、それ以上に最悪のケースに進む事があります。
それが、従業員による《内部不正》です。
管理不足が、すべて内部不正になる訳ではありません。
しかし、発生しやすくはなることは、間違いないと思います。
原価の異常から、内部不正が発覚した事例をお話しします。
【原価の異常から内部不正の発覚〜ケース①】
C店は、全くの未経験のオーナーが店長として店舗に入り運営しています。
オープンして、1年くらいのお店です。
苦労しながら運営していますが、経験不足からアルバイトもなかなか育ちません。
店長は、現場運営で目一杯で、管理業務を全くできていませんでした。
それに、重要性も認識していませんでした。
売上の推移ですら把握していない、経費管理は税理士に丸投げです。
税理士からの収支報告で、把握するレベルです。
こんなオーナーがいるのかと思われるでしょうが、個人でのオーナー店長にはいますね。
そんな時に、他店での経験者のアルバイト2名を採用しました。
しばらくして、夜の時間帯をこのアルバイト2名に任せることにしたのです。
それから、しばらくして、数値に異常が現れ出します。
しかし、それは店長が気がついたのではありません。
当時、フランチャイズ本部のスーパーバイザーとして担当していました。
担当店の原価を分析をした際に、C店の異常数値が浮かび上がったのです。
本来ならば、店長が気がつくはずが、放置されていたのです。
次回は、数値の異常がわかった過程をお話しします。
現在の記事: 原価管理から内部不正が見つかる