原価管理から内部不正が見つかる

2015.09.30 (水)

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原価管理の手法と重要性をお話ししました。

原価の異常数値の発見が、店舗での問題点の発見にもなります。

それでは、原価管理を意識しないと、どのような問題が発生するのでしょうか。

もちろん原価は、更に悪化しますが、それ以上に最悪のケースに進む事があります。

それが、従業員による《内部不正》です。

管理不足が、すべて内部不正になる訳ではありません。

しかし、発生しやすくはなることは、間違いないと思います。

原価の異常から、内部不正が発覚した事例をお話しします。

【原価の異常から内部不正の発覚〜ケース①】

C店は、全くの未経験のオーナーが店長として店舗に入り運営しています。

オープンして、1年くらいのお店です。

苦労しながら運営していますが、経験不足からアルバイトもなかなか育ちません。

店長は、現場運営で目一杯で、管理業務を全くできていませんでした。

それに、重要性も認識していませんでした。

売上の推移ですら把握していない、経費管理は税理士に丸投げです。

税理士からの収支報告で、把握するレベルです。

こんなオーナーがいるのかと思われるでしょうが、個人でのオーナー店長にはいますね。

そんな時に、他店での経験者のアルバイト2名を採用しました。

しばらくして、夜の時間帯をこのアルバイト2名に任せることにしたのです。

それから、しばらくして、数値に異常が現れ出します。

しかし、それは店長が気がついたのではありません。

当時、フランチャイズ本部のスーパーバイザーとして担当していました。

担当店の原価を分析をした際に、C店の異常数値が浮かび上がったのです。
本来ならば、店長が気がつくはずが、放置されていたのです。

次回は、数値の異常がわかった過程をお話しします。

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