一番大切なこと〜フランチャイズ開業への道のり①
はじめにやることは、なんでしょうか?
ネットや専門誌で情報収集する。
セミナーや説明会に参加する
実際の経営者にあって話を聴く。
などなど。
調べる、知ることから始めると思います。
その前に考えて欲しいことがあります。
「なぜ、やりたいのですか?」
「どのようになりたいのですか?」
この質問に、じっくりと考えてください。
答えがある訳ではありませんが、自問自答を繰り返すことでわかりことが多いと思います。
不動産の会社を経営していたオーナーに、この質問をしました。
「不動産業は、大きなお金を動かしているけどね、相手も同業者だからタヌキのだまし合いみたいなところがあるんだよね。うまく言えないけど、人として大切なことを忘れそうなんだよね。」
「そうなんですか。それで、なぜ、飲食店をやることになるんですか?」
「飲食店が好きだからもあるけど、この商売は、500円くらいの商品をお客様に提供して、ありがとうございますって頭をさげて、その場で一般のお客様から代金をいただくでしょう。
本当にお客様に感謝しなければできない商売だと思うんだよね。
こんな素敵なことはないと思うし、それをやらなければいけないと思ったから、店舗を持とうと決めたんだよね。」
このオーナーは、店舗の運営を店長に任せていましたが、時間ができると店舗に来ては、裏方の仕事を手伝っていました。
洗い物をしたり、客席の清掃をしたり、時にはお客様とお話ししたり。
いつも楽しそうにしていました。
オーナーが、店舗に来ることを嫌がる店舗が多いのですが、この店舗は、従業員もオーナーを歓迎していました。
「オーナー、いつも楽しそうですね。」
「そりゃ楽しいよ、従業員さんは、みんな一生懸命だし、お客様は来てくれるし、ここに来るのが楽しみなんだよね。」
このオーナーは、本当に店舗やそこに関わる人が好きなようでした。
はっきり言って、この店は、オープンからそれほど順調な経営ができていた訳ではありません。
でも、オーナーの想いは、従業員に伝わっていますから、苦しい時も皆で乗り越えていました。
また、こんなオーナーもいました。
店舗を増やすことはしないと言っていたオーナーでしたが、他のオーナーが店舗を売りに出した時に買い取ったのです。
その理由を尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「この店は、長い間働いてくれてる〇〇君に、経営を任せてたいと思ってるんだ。
私が、全ての契約をしているからオーナーではあるけど、お金は取らないよ。
スタッフに活躍できる場を準備したかったんだ。」
また、複数の事業を展開するオーナーは、
「店舗を増やすことで、社員に店長になるというステータスを与えることができる。
目標がなければ、頑張れないでしょ。だから、店舗を増やしてポストを作るんだ。
そうすると、結果として会社も儲かるから、また店舗を増やせる。」
店舗開業で一番大切なことは、
《店舗開業への想いと将来のビジョン(夢)》だと思います。
これがなければ、先に進んではいけません。
先に進むと、人に惑わされてとんでもないことになります。
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