フランチャイズは、儲からないのか?
フランチャイズチェーンに長年勤めていましたので、このような質問を良くいただきます。
答えは、
「YES」でもあり「NO」でもあります。
当たり前の事ではありますが、成功したオーナーもいれば、失敗するオーナーもいます。
これが現実だと思います。
しかし、一般的には、フランチャイズに加盟する事は、あまり良い選択ではないと思われているようです。
なぜなら、フランチャイズに加盟すると「チェーンに雇われているのと変わらない」「脱サラする前よりも大変になる」「全く自由がなくなる」「本部の奴隷」「儲かるのは本部だけ」といったネガティブな情報が氾濫しています。
加盟して失敗された方は、多少なりとも本部に対しての思うところがあると思います。
「ここに出店すれば、これくらいは売上が取れると言われた。話が違うじゃないか」
このようなセリフを何度も聴きました。
はっきりと言える事は、店舗の売上を予測する事はできても、それが常に正しいとは限らないという事です。
フランチャイズチェーンの本部で専門に担当しているプロであってもです。
そして、フランチャイズチェーンの本部は、安易な売上予想を加盟者に伝えません。
伝えるのは、調査からの売上の予測に基づいた収益シュミレーションや売上予測にしても、色々なパターンの予測を用意していると思います。
本部からの資料は、決して売上や利益を保証するモノではないのです。
これが、分かっていれば、いくらでも質問したり自分で調査して答えを出す事ができるはずです。
と言っても、本部の担当も加盟者の間の認識がズレている事も多く、加盟者は売上を保証してくれていると勘違いしていると、先のセリフが出てきます。
そもそも、フランチャイズチェーンに加盟するとは、フランチャイズ・パッケージを買って事業を始める事ができるビジネススタイルであって、誰でも成功を約束してくれるモノではありません。
確かに、詐欺まがいのフランチャイズチェーンが存在するのも事実ではあるが。
ネット上には、加盟して上手くいかなかった方の情報が多くあり、また関連の書籍も多くありますので、読んでみるといろいろな情報を知る事ができます。
ただし、客観的な情報としての参考に止めた方が良いとは思います。
逆に、大きく成功を収めているオーナーがいる事も事実です。
複数のフランチャイズチェーンに加盟して、自社の店舗を100店舗以上にして、さらに上場まで果たしている企業も存在します。
はじめは、いち加盟店としてオーナー自ら店舗に立ち、大きくして行ったそうです。
そこまででなくても、店舗を多く経営しているオーナーは、結構存在します。
そして、かなり儲かっていたりします。
でも、フランチャイズで成功した方は、あまり情報を発信していないのか、あまり情報が多くありません。
フランチャイズチェーンで儲かるのかは、加盟者の方次第であり、事業を始めるのですから自己責任であることを認識すれば、自ずと加盟前にやるべき事が見えてくると思います。
つまり、そこの認識がないと、失敗をする可能性は高くなるのです。
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