オーナーと店長の関係が店舗に与える影響〜その②
オーナーは、今後の方向性は現状を維持することであり、チャンスがあれば店舗を増やしたり地域代理店のような事業の拡大を目指すことは今後もないと、店長達にも伝えたのです。
確かに、変に曖昧な事を言って期待を持たされるよりも、明確に方針を伝えた方が良いと思います。
その結果、現場をまとめていた店長が辞めることになりました。
その店長は、オーナーに対しても意見をはっきりと伝えるタイプですが、事業を拡大する目標を持ったオーナーと一緒に働きたいと思っていたのです。
この店長がいたからこそ、売上も店舗の体制も整えられていたことをオーナーは理解していませんでした。
そして、オーナーは自分の意見を聞く店長を現場の責任者に任命します。
新しい体制が、スタートすることになりますが問題が噴出し始めます。
しばらくすると3店舗あった店舗を2店舗に縮小して、体制を整えようとしました。しかし、長くは持ちませんでした。
そして、すべての店舗を手放して、事業から完全に撤退されたのです。
このオーナーは、現場を取りまとめている店長のスキルを見誤っていたのです。
この店長がいたからこそ、ここまでやってこれたことを全く分かっていませんでした。
自分のためだけに、店舗を存続させていたのかもしれません。
オーナーが、店長達に自らの方針を伝えていないことが多いのです。
方針も理念も夢もないか、考えたこともない方が多いと思います。
それでは、なぜ、店舗を運営をしているのでしょうか?
はっきり言えば、ビジネスとしての投資でしかないのです。
事業ですから、当たり前ですが、目先の金儲けだけではそこに集まる人たちは報われません。
次回は、店舗を増やし軌道に乗せたオーナーのお話をします
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