ひとりで複数の店舗を運営できる?〜その③
2店舗の兼任店長として、A店とB店をひとりで運営していました。
A店の運営は、アルバイトリーダーに基本的には任せていました。
店舗の状況は、電話や店に顔を出した時にアルバイトリーダーに確認はしていました。
ただ、店舗には立ってアルバイトと一緒に働く時間は、ほとんどない状態でB店の体制作りに集中していました。
ひと月が過ぎた頃、やっとB店の体制もカタチになってきました。
これで、少しは落ち着いて2店舗の運営ができると思った矢先に、今度は、A店で問題が起きました。
平日昼の時間帯の中心のアルバイトリーダーと他のアルバイトとの関係が、ギクシャクし始めていました。
アルバイトリーダーのからは、そのうような報告も相談もなかったので気にしていませんでした。
まず、アルバイトに話を聴くと、アルバイトリーダーが、今まで以上に仕事に厳しくなって、感情的になっていると訴えてきました。もともと、仕事には厳しいタイプでしたが面倒見の良い性格もあり、アルバイトからは慕われていたので意外でした。
それから、アルバイトリーダーにも話を聴きました。
すると、こんな返事が返ってきました。
「店長が、2店を見ていて大変だし、私たちがお店をしっかりとやらなければいけないと思っています。私たちだけでやるからには、今までのままではダメなんです。
全員が、もっとしっかりと仕事をできるようにならないといけないんです。」
ありがたい言葉でしたが、ここまで思いつめているとは思いませんでした。
このアルバイトリーダーは、まじめで責任感も強く、店長いないからといい加減になるタイプではなかったので、だから任せていて安心でした。
それに、甘えていた任せっきりにしていて、負担を掛けていました。
このアルバイトリーダーが、店長が不在だと余計なことしそうで心配なタイプでしたら、もっと店に顔を出したりしたと思います。
この事例の失敗は、アルバイトリーダーからの報告だけで店舗の状態を確認していなかったこと。そして、任せるにしても相手のタイプに合わせたフォローを怠ったことです。
次回は、兼任店長のその後をお話しします。
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